金魚マンは上の1枚のイラストから生まれました。

 

 あれは2007年の春のこと。

長野県の某高校の映像研究会で、「金魚を使った映画をとろう」というアイディアが生まれました。

当初は”巨大化した金魚が大量発生して、各国の海を覆い尽くし、人間への逆襲として、自らの肉体を腐敗させ、不快なにおいで人類を滅ぼす映画”の予定でした。

 

その映画を撮るため、当時の部長平林はホームセンターで1匹25円の和金を100匹ほど購入しました。

しかし、顧問は金魚を大量虐殺する映画への撮影許可をだすわけには行きませんでした。

 

そこで、「金魚のヒーローの映画なら大丈夫!」と発送を変え、タカミンお絵かきチャットで上のイラストを書いたのです。

 ドンキホーテと100円ショップで材料を買い、3時間ほどで衣装を完成させました。

そして映画を撮影しました。

 

オープニングの歌詞をネットで募集し、監督が歌詞をクリンナップし、ニコニコ動画で金魚ソング募集をかけている人に、お願いして作曲していただきました。

それがこちらです

映像はこちらです

 

当時は様々なデジタル撮影の機器が発達し始めたのですが、ノスタルジーな雰囲気を追求し、VHSカメラで撮影しました。

 

しかし、スーツアクター兼主役のS氏が所々の事情で途中降板したため完成には至らず、残ったフィルムをつなぎ合わせ、土壇場で脚本を修正し、3日間徹夜でCGを作ってなんとか完成させた作品がこちらになります。

2008年、消化不良だった第一作を作り直すため、金魚マンのマスクを新造しました。↑になります。

当時はかなり気に入っていたのですが、今見ると、かっこよすぎてダメですね。(ちなみに、材料は新聞と紙粘土でした)

しかし、第一作にトラウマを覚えたスタッフたちは集まらず、このマスクもカンシャクを起こした妹の右ストレートで粉砕されました。

それから数年、彼は深い闇の中で眠っていました。

たまに監督が思い出したように落書きをしたりする程度の存在になっていました。

 

そんな時です、夢に彼が出てきました。

「やあ平林、お前、俺を黒歴史にするつもりか?許さん!バーカ!俺は天下を取る男だ。俺とお前が手を組めば、世界は手に入る。悪い話ではないだろう」

彼が不敵に笑いながら熱弁しているのを見て、目が覚めました。

 

そして2013年現在、某所で金魚マンはマスコットキャラになったり、某サイトでグッズの生産ラインが間に合わなくなったり、某国で神として崇められたり・・・と、様々な革命を起こし続けています。

 

これからもずっと彼はきっと世界中の子供や大きなお友達のヒーローで居続けることでしょう。